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これ知ってた?ビジネスよろず屋ブログ
時代は第三次AIブーム真っ只中!vol.3

時代は第三次AIブーム真っ只中!vol.3

AI活用でエステ業界の超健全化

AIの発達で世のなかの仕事の半分近くは機械に奪われるといわれています。これはエステ美容経営もハンドサービス現場以外は例外ではないでしょう。今回はAIがすべての面で人間と同じよう能力を獲得することができない理由と問題についてお伝えします。また、エステ業界ではAIがどのように活用できるかを独自の発想で検証してみました。

なぜ人間と同じになれないのか?

進化したAIの技術は、さまざまな業界や業種で活用されています。反面、まるで人間のような人工知能にまで到達していません。その理由に「フレーム問題」と「シンボル・グラウンディング問題」があります。

◯フレーム問題

人工知能が動作するさい、目的に関係のない事柄を無視して限られた枠のみで思考し実行します。人間のような「経験値」や「常識的な考え方」を植え付けることが難しいため、あらゆる可能性を無限に考慮し処理するための時間がかかってしまうのです。これを「フレーム問題」といいます。「洞窟と爆弾」という実験では、時限爆弾付きのバッテリーを洞窟から取り出す際、人工知能は「このバッテリーを動かすと上にのった爆弾は爆発しないかどうか」「バッテリーを動かす前に爆弾を移動させないといけないか」という副次的な問題以外に「爆弾に近づくと壁の色が変わったりしないか」というまったく関係のない問題まで永遠と思考してしまい、結果的にフリーズして動かなくなってしまいました。

〇シンボル・グラウンディング問題

人工知能で使われる記号を、実物と結び付けて考えることができないという問題もあります。有名なのはシマウマの認識ができないという事例です。シマウマを「シマ模様がある馬」と言葉だけで教えても、「シマ」や「馬」の意味内容を理解していないので認識することができません。人工知能にシマウマを教えるには実際に「馬」の画像と、「シマウマ」の画像を認識させて学習させる必要があります。

予言されている2045年のシンギュラリティ

「フレーム問題」と「シンボル・グラウンディング問題」が解決し、汎用人工知能ができたとしてもさらなる問題が懸念されています。今予測されているのはレイ・カーツワイル博士が2045年に起こると提唱した「シンギュラリティ」です。シンギュラリティは「技術的特異点」とも呼ばれ、人工知能が人間の知能を超えたときに起こりうる現象です。人間の脳よりも賢い人工知能が生み出されれば、人間が制御できなくなり生活にさまざまな変化がもたらされるといわれています。

まとめ

AIについては多くの学者によってさまざまなことが言及されています。そのなかのひとつとして第三次AIブームはまだ続くという予想もあります。そうなるとAIで出来ることは限られてしまいます。エステ領域におけるAIの活用はどうなっていくのでしょう。

現代のAIの機能

  • ◯識別・・・音声認識、画像認識、動画認識、言語解析
  • ◯予測・・・数値予測、マッチング、意図予測、ニーズ予測
  • ◯実行・・・デザイン、表現作成、行動最適化、作業自動化

エステ領域でAIを導入するときに容易なのはバックオフィス業務です。次にカウンセリングやメニュー提案でしょう。高度なリーガルチェックまでをAIが判断できるようになれば、キャンセル阻害や強引な勧誘などの問題、優良誤認や有利誤認の問題も消えてなくなります。今まで証拠が残らなかった顧客との会話もAIがすべて記録してくれれればホワイトなビジネスしかできないようになるでしょう。ただし、繊細なハンド施術をAIロボットにになわせるのはほぼ無理でしょうから、エステという職業のいちばんの核心部分は決して機械に奪われることはないのです。
万能に見える人工知能ですが、もちろんできないこともあります。現代の人工知能には「弱いAI」と「強いAI」という2つの概念が存在します。「弱いAI」とは「特化型人工知能」を指し、画像認識AIや将棋AIなどある分野に特化した人工知能になります。現在、開発されている人工知能はすべて特化型人工知能に分類されます。一方、「強いAI」とは「汎用人工知能」のことです。漫画の世界に出てくるドラえもんや鉄腕アトムのように人間みたく何でもできる人工知能です。ところが、まだ世の中には存在していません。その理由は「フレーム問題」と「シンボル・グラウンディング問題」と言われています。この2つの問題を解決できるようになるのは相当先の未来だと言われています。次回はこの2つの問題についてお伝えします。