エステ経営に「カイゼン」運動

エステ経営の鬼門「倒産」回避するには

エステ経営にとって鬼門といえるエステの閉店、エステ会社の倒産の原因をご存知ですか? 資産家のボランティアでないかぎりエステをする結果「現金が残ること」が大切です。どんな事業でも同じですが、手元に現金が残らなければ長続きしません。手元現金を重視しなければならない理由は「現金があるかぎり倒産しない」からです。逆に言えば手元に現金がなくなったときに倒産するということです。企業の倒産原因の直接の理由はすべて現金の資金繰りができなくなって支払がショートした結果のものです。ではエステの場合、なぜそこまでの危機的な状況に追い詰められるのかという原因に注目するのが大事です。倒産しなければエステは永続的に続き、利益を出し続けることができるのですから。

カイゼンないエステ経営は危険

エステにおける倒産原因で多いのが「カイゼンできない」ことで起きています。結果、売上低下、資金繰りができなくなって倒産するわけです。「カイゼンできない」お店は意外に多いようです。「カイゼン」とは製造業における成長経営には不可欠の「品質改善運動」のことですが、そこから派生して日本の高質さの秘密を解き明かすマジックワードとして世界的に認知されるようになりました。今年は政府も首相官邸に300人の企業人を集結させて「カイゼン」のノウハウの共有化の取り組みをはじめています(サービス業を管掌する経済産業省が補助事業として一般社団法人 おもてなしマイスター協会による、おもてなし研修プログラム「カイゼンスクール」をスタートさせました)。

成功企業でこの「カイゼン」の経営原則を知らないものは皆無といっていいのですが、エステの場合は業を縛る資格法もないため、だれでも参入できるという気楽さもあり、「カイゼン」運動なしでも営業はできるのです。むろん気まぐれな経営を続けても違法性はないです。これは店主ひとりで経営できるバーやスナックにもたとえられますが、店主の嗜好、趣味性、美意識、勤勉さの度合いを許容する消費者を顧客とすることができれば売上は得られるということでもあります。ただ、その場合でもリピート顧客のニーズに応えたいという姿勢が「カイゼン」を生むのですから、「カイゼン」とはサービス業には重要な無意識の意識化のプロセスともいえ、経営に不可欠の要素となるのです。

「カイゼン」は集客アプローチも純化する

新規顧客を得るための集客アプローチを純化することも「カイゼン」で取り組むことで可能性が飛躍します。たとえば開業以来、縁故関係だけで集客している段階から、面展開へと集客拡大をするにはどうするか? 「カイゼン」できることを考えなければなりません。たとえば集客チラシをつくってポスティングをすることにしたとします。印刷屋に頼みチラシをつくりました。スタッフで手分けしてポスティング。ところが電話はリンとも鳴らない。ここが「カイゼン」の分岐点です。たとえ最初に刷ったチラシが大量に残っていても「作り変えるともったいないし」と同じチラシでポスティングを続けるのではなく、最初につくったチラシとは違う訴求のチラシをつくってポスティングをおこなうほうが優れています。また、ポスティングエリアを変えてみる、ポスティングから丁寧なおもてなし風手渡しに変えるなど、アプローチを次々にテストするのは重要なことです。

「カイゼン体質」がマーケティングも上達させる

何がダメで何が良かったのかを分析検証できるまで、さまざまなパターンテストを試みる。違うやり方があればそれを試す。これが「カイゼン」運動です。「カイゼン体質」が身についてくると、マーケティングが上達します。マーケティングの力でどんどん倒産という凶運を遠ざけ成長エンジンが回り始めます。それが「カイゼン」という強力で優れた経営原則がもたらすものなのです。